元来シロアリは、南方の生き物で寒さには弱いはずなのですが、近年の住宅は気密性が大幅にアップし、気温の激しい変化が見られません。そのため、寒さに弱いシロアリも、1年を通じて活動できるようになったようです。
シロアリは、木材中に2~3万のコロニー(集団)で生活を行っており、4~5月中旬頃に、羽アリが巣から飛び立ち、新たな居場所を探します。また、飛び立った羽アリの羽は、数時間で取れてしまうため、それほど遠方には飛んでいけません。飛び立った羽アリは、その後、雌雄カップルとなり根株・木片などに仮の巣を作り、産卵を始めます。
産卵当初は、卵も20個ほどしか産めないようですが、すぐに1日数百個の卵を産めるようになります。産まれた卵は、約25日ほどで幼虫となり、脱皮を繰り返し成虫へと変わっていきます。また、生まれたシロアリのほとんどは、職アリか兵アリとなり、ちょうどミツバチの階級に似た制度を形成していきます。
シロアリの寿命は、女王で約10~15年。兵アリ・職アリで約2~3年といわれています。1日数百個という、女王の大量の産卵は兵アリ・職アリの寿命が短いための補充と考えられています。
今や家屋の天敵とまで言われるシロアリは、元々森の中で朽ち果てた木や、病気になった木を食料とし、土に戻すという天命を持った生き物でした。そんなシロアリが、人間の住む世界にやってきたのは、因果応報といいましょうか、シロアリの住む場所や、食料となる木材の伐採を行った人間に原因があったのは明白です。
シロアリはコンクリートにも浸食することから、蟻酸を出すという人もいますが、シロアリは蟻酸は出しません。コンクリートを浸食しているのは、シロアリの強力なアゴの力のためであり、蟻酸ではありません。
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